フォッサマグナの恵み体験ツアー 断層観察編
早川町での国民文化祭の催し、「フォッサマグナの恵み体感ツアー」が始まりました。
4月13日から6月9日まで、合計10回ツアーがあります。
初日の4月13日は断層観察ツアー。
新倉集落の散策、新倉断層と西山地区にある断層の露頭を観察する行程です。
晴天の下、ヘルシー美里を出発して新倉集落へ向かいます。
農道を歩いて、写真奥、右手の新倉集落へ。
集落内は、ここに住む知識のユーモアたっぷりの方が案内して下さいました。
新倉集落は電源開発の時代にたいへん賑わったところで、「新倉銀座」と呼ばれていました。
映画館や、旅館などがあったり、サーカスがやってきたこともあるそうです。
当時の映画の看板。
「大江戸の鷹」出演 若山富三郎、山城新伍、星美智子・・・
感嘆の声!
電源開発は、やまだらけのまち早川町の急峻な地形を活かして行われました。
案内では、このために自作された地図も登場!
水力発電所の場所と取水方法を説明した地図です。
何千万年という果てしない時間をかけてプレートが動き、
出来上がったこの地形。その条件を駆使して、電源開発が行われました。
集落を出て、旧道を歩き、いよいよ国の天然記念物・新倉断層へ。
ここでは、断層の特徴や、どうやってできたのかなどについて、
パネルも使いながら説明を受けました。
2500万年前にできた黒色の地層と、
1500万年前にできた緑色の地層とが逆断層となって見られます。
一昨年の台風の影響で多少分かりづらくなっています。。
ヘルシー美里に戻り、昼食でお腹いっぱいになったら、
午後は、バスで西山地区の断層の露頭の観察に出かけました。
河原に降りて観察。足下にも、黒く層になっている石や、
緑や紫の石が転がっています。実際に触ったり踏んだりしてみると、
石の固さや質感がよく分かります。
断層を繋がりを感じたり、実際に石に振れてみたり、
フォッサマグナの走るこの場所ならではの歴史を知ったり。
フォッサマグナの恵みを受けるこの地のことを、
少し深く知ってもらえたかと思います。
参加して下さった皆さま、ありがとうございました。